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唐津 皮鯨 割山椒

古賀賢治 皮鯨割山椒
古賀賢治 皮鯨割山椒


皮鯨(かわくじら)というのは、鯨の皮付き脂身を
塩漬けにして保存した食品で、それを薄切りにすると
皮の部分が黒く、身が白いので、それになぞらえ
鬼板という、鉄分のある釉で、器の縁に黒く一筋の線をいれた装飾を
「皮鯨」または「鯨手」と呼びます。

この皮鯨が唐津焼に多いのは、昔、玄界灘で鯨漁があり
鯨を食べることが身近だったからでしょう。
ぐい呑や鉢などシンプルな碗形の器が多いのですが
割山椒に皮鯨を施したところが、目を引くところですね。

この皮鯨のシンプルな一線が、器をキュッと引き締める
役割を果たして、一種の緊張感を保っています。

その「皮鯨」が模様・装飾のことを表わしているのに対して
「割山椒(わりざんしょう)」は、器のかたちのことをいいます。

それはちょうど山椒の実が枝から落ち、はぜた殻の形で
丸い碗形の三カ所を、深くV字形に切り込んで
花弁のように見える姿で
懐石料理では、刺身や酒肴などを盛る向付に使われます。
自然の形をデザインし、器にとり込んだ
日本人ならではの感性だと思いますね。

立体的で動きのある形が、単調になりがちな食卓で
華やかに変化を付けてくれるのが、割山椒です。
家庭でも、汁けの少ないお惣菜を
器の真ん中に、少し高さをつけて重ねたりしてのせると
手軽に盛り映えのする器です。

割山椒、是非使ってみて下さい。


古賀賢治 皮鯨割山椒







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2015年11月10日 唐津 トラックバック:0 コメント:0

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