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染付 花鳥文6寸皿、白鷺5.5寸皿

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北野敏一 染付 花鳥文6寸皿

足の長い鳥と何の花かな。。
花鳥文の6寸皿のご紹介です。
6寸というのは、1寸を約3cmとして約18cm。
実際にこのお皿は18.5cmあります。


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左右に花と蕾(?)
真ん中には顔を左に向けた足長の鳥。
何の鳥かはわかりませんが、鷺なのかな?
姿から見ると鷺と思いたい姿。
季節は春先かしら。。


白鷺文5.5寸皿と並べてみました。

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右ははっきり白鷺と判ります。
季節は7月ごろかな。
何故って、蓮の花と葉が描かれているからです。
足元は水辺だとわかります。
つまり蓮池です。
長い足の先は水に浸かっているようで
足先は描かれていません。

5.5寸は約16.5cmくらい。
実寸で17cmあります。
6寸と5.5寸では1.5cmの大きさの違いです。
いずれも中皿になります。

二枚を重ねてみました。
1.5cmの違いはこのくらいです。
両端で7ミリずつくらいの差ですね。

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5.5〜6寸は切り身の魚などにいちばん使い易い大きさ。
縁がはっきりと段になっているから
多少の煮汁やタレ、つゆの類も大丈夫。

さて、鷺について。

鷺はうつわにおいても多い題材ですが
田んぼや川に居て、どじょうやおたまじゃくしなどを
食べていた鳥で
枕草子や源氏物語にも出てきます。
清少納言も紫式部も見ていた鳥なんですね。

鷺は「穀霊の守り神」と考えられていて
つまり、田んぼの神様を守るために飛来すると
言われていたようです。
日本人にとって、農耕と切っても切れない縁のある
鳥なのです。

それにしても、北野敏一さんの染付の呉須の色は
くっきりとしていて、深く美しい発色です。
春先から初夏にふさわしい爽やかさです。

*悠々工芸 https://yuyukogei.com

*北野敏一 染付花鳥文ふち帯6寸皿はこちら
https://yuyukogei.com/?pid=172249206

*北野敏一 染付 蓮鷺文5.5寸皿
https://yuyukogei.com/?pid=172249124

ぜひご覧ください。

2023年03月08日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

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