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北野敏一さんのご飯茶碗

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北野敏一 染付牡丹文飯碗/染付海老あみ文飯碗
     染付すじ独楽花つなぎ文飯碗(後ろ)


年末年始いろいろ食べたけど
お正月も終わって日常に戻ってみると
白いご飯の美味しさにホッと一息、というところです。
やはりお米は日本人にとって主食なんだな
と痛感し
救われる場所 という感じ。
白いご飯おいしい。。。
そこでご飯茶碗に注目。
ご飯茶碗はどんな作家さんも
必ずお作りになるうつわですが
かたち、手に持った感じ、
中に入れるものが白いご飯という
シンプルなものなのに
人それぞれ皆、違うところが面白みでも
あります。

北野さんのご飯茶碗は、比較的薄めで
質感もぽってりした感はありません。
磁器で染付なので、すっきりしていて
心地よい清潔感があります。

それでいて、土もののような温かみ
懐かしさ、柔らかさ、みたいなものを
感じられるのは
絵付けのタッチがそうだからなのかな。

手に持つし、時には口をつけることもある
ご飯茶碗は
手のひらにのせたときの収まりも大事な事。
手指は高台に触れるので、その感触も大事。

北野さんのご飯茶碗の魅力のひとつとして
私は高台にある気がします。

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北野さんの高台は、わりあい薄く
キリッとシャープに削り出して
ほんの0、何ミリか 高めに
仕上げられています。
その "0、何ミリの心地良さ“ みたいなものが
持ったとき、手のひらで、指先で
感じるのです。

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また、置いた茶碗を持ち上げようとして
茶碗の腰の部分に指をかける時の
指先に当たる感触も、気持ち良い。
茶碗の丸みと指先の丸みが
ぴたっと吸い付くように添います。

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北野さんは体格が大きいかたなので
きっと手も指も大きいのでしょう。
それがその丸みとテーブルと高台の距離感に
つながるのではと、推察しますが・・
女性のような小さい手と細い指では
こうならなかったのではないかな、
と考えます。

また、口造りの薄さも
私の好きなポイントです。

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もちろん高台も口造りも見た目や
手に持った感触も、すべて「感覚」なので
好みの範疇ではありますが
とは言え、うつわはあくまでも
日常の道具なので
体感する感覚は、とても重要です。
使ってみなければわからないこと
使ってみてわかること
いろいろあって自分の好みが
定まってくるのでしょう。

それにしても白米がいちばん美味しい。
皆さんはどんな産地、どんな銘柄の
お米を召し上がっているのでしょうか。
お値段も含めて選択肢がいろいろあって
いつも迷ってしまいます。
日本っていいなって、思います。


北野さんのご飯茶碗はこちらでご覧いただけます。
染付牡丹文 飯碗
染付海老あみ文 飯碗
染付すじ独楽花つなぎ文 飯碗
悠々工芸SHOP

2023年01月17日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

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