豆彩手菊慈童碗
橋本薫 豆彩手菊慈童碗
いよいよ冬の入り口を実感します。
朝晩は冷え冷えしますね。
橋本さんから届いた菊慈童のご飯茶碗です。
7〜8年ぶりに造っていただきました。
上品で可愛いらしいお茶碗。
良いですね。
絵柄の「菊慈童」(きくじどう)は御能の演目で
中国の古いお話。
周の時代の王に仕えていた16歳の少年が
罪を犯し山中に流されたが
菊を愛する少年が
そこで菊の葉に詩句を書いたところ
菊の葉から露が滴って
それを飲んだら不老不死になったというお話。
16歳だった少年がそれにより
700歳の少年になって生き続けているので
菊の葉から滴った露は「菊水」と呼ばれ
長寿の妙薬とされています。
そういえば「菊水」という日本酒がありますね。
きっと、お酒は菊慈童の妙薬と言いたいのでしょう。
深いですね。
橋本さんは、菊の葉のお皿も造られていますから
菊慈童のお茶碗と合わせて使えば
不老不死とまではいかなくても
おめでたいひとつの世界観を味わえるでしょう。
深遠なワールドを楽しみたいですね。
橋本薫 色絵菊の葉向付
悠々工芸でご覧ください。