北野敏一さん/染付海老文波輪花五寸鉢
北野敏一 染付海老文波輪花五寸鉢
20日は穀雨
Spring rain.
植物にとって恵みの雨の季節です。
見るたびにぐんぐん伸びていく若芽
周囲の新緑が美しい。
そして筍。
御飯、煮物、お吸い物や味噌汁も
いろいろ作ってもまだ有るので
薄切りの筍と挽肉を炒めて
卵で綴じました。
挽肉は、そぼろみたいにちょっと甘から醤油味を付けて。
うつわは、九谷の北野敏一さん。
まわりはひらり、波みたいな、、
花びらみたいな、、
北野さんは「波輪花」と名付けられました。
リズム感あって、動的でいいですね。
季節が動いていくのとリンクしてる感じ。
北野さんのうつわの好きなところは
まず、素地の磁土に少しプツプツ感を出すために
ほんの少し砂目土を加えて表情を出してあるところ。
味わい深いです。
そして、濃く発色の良い呉須の色
これは日本人なら誰でも惹かれるでしょう。
いきいきしています。
それから一番特長的なのは
高台のつくり。
個人的には、この高台は魅力的です。
薄めで、くっきり深め(高め)、力強いです。
キリッとしていて大好きです。
手に持ったり、手のひらにのせたりした時の
手に伝わる感触もイイ感じです。
高台は、作り手の考えかたや芸術感が
顕著になる部分なので
個性が出ます。
いずれにしても
うつわは見ているだけじゃ始まらない。
使って体感して
本当の良さを体で感覚として感じていくと
「このうつわ、良いうつわだな」って
「この作者、イイね!」って
よーくわかってきます。