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染付 市松模様と花

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北野敏一 染付市松文小筒湯のみ 格子市松文そば猪口


もうすぐ三月
やっと春らしくなってきました。
今年の冬は寒かったせいか
長く感じました。

写真は九谷・北野敏一さんの二点。
手前、小さめの筒形湯呑は
正面の、洋服のボタンのように一列に並んだ
花の模様が可愛らしくて、好き。

奥は、内側の縁に花が舞う蕎麦猪口。
外側は、細い線を交えた格子柄で
この格子柄を「市松模様」といいます。

「市松」の由来は、
元々「石畳」と呼ばれていた模様を
江戸時代に市松という人気歌舞伎役者が
この衣装を着けて大流行した時に
「市松模様」になったとか。

「市松模様」は直線を直角に
ほぼ等間隔で交差させているだけの
シンプルな柄なので
ちょっと堅く、粋になりがちなんですが
そこに花を添えることで
やわらかさを出しているところが
北野さん、絶妙!

春といえばなんといっても、花。
他の季節でも花は咲くけど
冬の、花の少ない時期から
次々と目覚めていくように
咲き出す花たちが
私たちにも、喜びを目覚めさせてくれて
嬉しいです。

染付の呉須の藍色も
まだ冷たい空気の清涼感が心地よく
春らしく感じます。
暖かくなってきたから
染付、使おうかなって思える季節感は
日本人の大事にしたいところですね。

菱餅のゼリーは、懐かしくて
つい買っちゃいました(笑)



2022年02月27日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

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