赤絵 片口小鉢に里芋
橋本薫 赤絵 片口小鉢
朝晩の空気が冷たくなってきて
すっかり冬です。
11月も半ばを過ぎて
もうすぐ師走だなんて、、、焦ります。
そうなってくると不思議なもので
そろそろ赤絵が使いたくなる気分。
里芋を鶏ひき肉と煮ました。
サツマイモも好きだけれど
ねっとりした里芋の方が、私は好きかな。
もっぱら夏はかぼちゃ、冬は里芋です。
上の写真の片口、内側に見えている赤い花は
菊です。両脇に葉も見えますね。
季節的にもいい感じです。
外側もぐるりと赤絵で描かれていて
竹も描いてあります。
見込み中央には『悠』の文字があって
漢詩の
「菊を採る東籬の下(もと)
悠然として南山を見る」の世界を
器に表していますね。
『籬』は、まがき、竹で編んだ柵、囲いの事
東の竹垣のところに咲く菊を摘んで
ゆったりした心地で山を見る
そんなおおらかな生活、いいなぁ。
兎もいます。
鳥も竹垣にとまり、囀っているようですね。
小さなうつわの中に
心惹かれる物語があるから
使うたびに豊かな気持ちになれて
好きですね。