朝鮮唐津マグカップと絵唐津の4寸皿
古賀賢治 朝鮮唐津マグカップ
雨が続いているなか
紫陽花だけは「これでいいの」という感じで
美しく濡れていて
「貴方がいいなら私もそれでいいですよ」って
思わせてくれるから、紫陽花は不思議な花です。
そんな季節に、朝鮮唐津のマグカップが届きました。
実は私、若い頃は土もののコーヒーカップは
あまり好みではなかったのです。
コーヒーの味には磁器の口当たりしか合わない!と
思っていたんですが
このカップの口造り、手に持った重さ
それに釉薬も程よく流れているし
これでコーヒーを飲んでみたいな、と思える
カップだと思いました。
朝鮮唐津というと、やはり釉の流れが一番の見どころですが
コーヒーの場合は、その釉薬があまり暑苦しく感じず
豪快すぎない・・そう、程よく、ということが
コーヒーの味や香りの邪魔をすることなく
落ち着き感を引き立たせてくれるように思います。
本来は、土ものの方が土じたいに空気を含んでいるので
保温性も高く、味もまろやかにしてくれるから
心も和むのかもしれませんね。
カップの向こうに見えるお皿は
同じ作者の、絵唐津のお皿です。
絵唐津草文4寸皿
蓼でしょうか、野の花が一輪
すっと描かれていて、その素直な美しさに惹かれます。
この後、わらび餅をのせて
おやつにしました。
和菓子とコーヒー、いいですよね。