今年も筍の季節です
蝶野秀紀 ベンガラ拭き漆 椀 藤井憲之 青白磁 鉢
橋本薫 赤絵荷葉形魚藻文小付
山の色が日ごとに変わっていきます。
若緑が美しい。
今年も筍の季節がやってきました。
筍ご飯は、蝶野さんの漆の椀に盛りました。
蝶野さんはお若い木工作家で、分業が一般的な木工芸ですが
木地選びから、ろくろ、塗りまですべておひとりでなさいます。
この椀は、普通の汁碗より高台がやや低めなので
お味噌汁はもちろん、煮物などの小鉢としても使い易いように
考慮されていて用途が広く、便利です。
煮物は、気仙沼のやわらかい昆布があったので、ワカメの代わりに
昆布と煮ました。この昆布を塩抜きした際の汁も
出汁として、ご飯を炊く時にいっしょに入れました。良い香りです。
藤井さんの青白磁、この淡いブルーの鉢は18cmで、使い勝手が良く
盛るものは何でも映えて、おしゃれにまとまります。
特に、春先〜夏のあいだは毎日大活躍のうつわです。
左上は、お醤油と生姜で煮たマグロの角煮です。
この小付は、橋本さんがお作りになった
中国・明時代末の赤絵(古赤絵)の写しです。
荷葉というのは、蓮の葉のことです。
水草が描かれている中心には、赤絵で魚が描かれています。
石洞美術館の図録にも載っているこのうつわを使うたびに
美術館とお揃い!って思って、ワクワク嬉しい気持ちです。
筍って、何の手入れもしなくても
桜が終わり雨が多くなってくると
どんどん出てきて、本当にエライですね。
今年も美味しく頂きました。