まだ咲かない椿
古賀賢治 朝鮮唐津5.5寸皿 臼井和成 黄瀬戸深向付に椿を
「椿を生けたいから2〜3枝ちょうだい。」
友人からメールが来ました。散歩の途中、もらいに寄ると。
けれど、ウチの椿はまだ咲いていません。
種類や陽当たりによって違うのです。
椿は、つぼみのうちに切っておくと花びらも痛まず
ふっくらと膨らんでいく咲き始めが奥床しくて美しいのですが
あまり早く切りすぎるとつぼみのまま咲かないこともあるし
もう少し待ってもらうことに。
もうすぐ立春、とは言え
まだ1月なんですよね。
前半がとても寒かったので、待ち遠しい。
もうひとつ、待っていると言えば
唐津の古賀賢治さんが、「朝鮮唐津の釉薬の調子が
今、とても良い。」ということなので
お願いしてある器が出来上がってくるのを
楽しみに待っています。
釉薬や窯の調子が安定していない時は、ひと窯全部ダメ...
ということを何回もくり返したりすることもあるので
うまくいくといいなと、まるで花の咲くのを待つような気持ちで
期待しています。
「冬」というのは”時間”のように直接見ることができないものを
熟成させるための、『待つ』季節なのでしょう。
梅はいよいよ咲き始めています。
まん丸なつぼみが1列に並んで、とても可愛い。。