海と空の横須賀美術館
銅版画のアトリエ、「版画工房 Ikenohata Studio」の皆さんと
観音崎ホテルで、先生の還暦お祝いのランチ。
そのあと、向かい側にある横須賀美術館へ。
「街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ」展の開催中です。
生まれてみたら、そこはヨコスカだった。という私にとって
好きだとか、嫌いだとかも無く、目が覚めたらここに居た...
という感じで育ちましたが、今になって考えると
その深層の部分には、ちょっと異質な思惑が漂う...
けれど、大人たちはそこに触れずに受け入れている...という
ヘンな街だったようです。
子供の頃に感じていた”街のイメージ”は
色でいえば水兵の制服や星条旗のネイビーブルー。
質感でいえば、そびえ立つクレーンや艦船の巨大な鉄。
そんな街にはきっと、見えるけど、見てはいけないこと
知っているけど、知らないことになっていること。
大人たちには色々あったのだろうと思います。
それらが今、クールな”作品”になって美術館にあることは
客観的という意味で、きっとイイことなのでしょう。
当事者だったら出来ないことなのでしょうから。
単なる回想ではない、現代美術による”横須賀”の表現です。
作品を見終わって外に出てくると
あっけらかんとした空と
それを映した碧い海が、気持ちを広げてくれます。
併設されているレストラン「アクアマーレ」の
テラスにあるカフェで、行き交う船を眺めて
海を見ていた午後...でした。
・版画工房 IKENOHATA STUDIO (見学、版画制作の体験 可)
・観音崎ホテル
・横須賀美術館
・レストラン アクアマーレ