ゆく秋に
もう10月も終わりの日曜日。
朝から曇り空でしたが、とうとう午後には降り始めました。
天気予報より少し早め・・
今年はいつもより気温が高いせいか
秋もゆっくり深まるという感じです。
角偉三郎 朱盃 臼井和成 織部片口
やはり晩秋から初冬には、織部の緑が欠かせないものですね。
色づき散り落ちる葉もきれいだけど
深い緑色には”永遠のとき”が宿っているようです。
生命力を感じる色。
そして、漆はやはり赤がいい。
朱漆は長く使っていくと艶がでて、透明感を帯びてきます。
輪島の角 偉三郎さんは2005年に亡くなられたそうで
この朱盃も遺作になってしまいましたが
その美しい漆と端正な姿は、生き続けています。
五つ星は角さんの秘められたしるし・・
この星ひとつひとつに意味があるそうです。
ものを作り、残すひとの魂は
その作品の中に”永遠のとき”を輝かせるのですね。