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ていねいに暮らす

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ていねいに暮らしたい人の、「一生使える」器選び
という本を見かけたので
その "ていねいに暮らす" という言葉にひかれ
読んでみました。
青山にある『大文字』というお店のご主人の著書です。

器を選ぶ時の、今さら聞けないポイントなどが
とても親切に説明されていて
慣れている人が器を見る時に無意識に見極めている箇所や
使い慣れている人の、習慣にしている使い方・洗いかた
仕舞いかたなどが、言われてみればそうだな、と
よくわかります。
初心に戻れてよかったな。。

和食器は、ほとんどのものを手に持って使えるよう
形・重さ・サイズなどにこだわって作られていて
これほど多種多様な器がある文化は
世界でも珍しい、と言われています。

ていねいに暮らす─
それはまず、食事からですね。
雑な食事は、即、身体に出ます。
身体は正直ですからね。

手の込んだ料理、という訳でなく
簡単な調理法でも、旬の野菜を意識して取り入れる。
パッと済ませるような雑な食事は極力止めていく。

そのためには、お気に入りのうつわを
ひとつでも、ふたつでも多く持つことだと思います。
忙しくて、仕事帰りに買ってきたお総菜やお刺身などでも
好きなうつわに盛り直すだけで
”雑” ではなくなる。
そのひと手間が、ていねいに暮らす、と言うこと。
自分や家族を、─大げさに言えば、その人生を─
ていねいに扱う、ということなのでしょう。


でも基本、器選びは "好き” という感覚
インスピレーションに従って、まず、使ってみることですね。
その直感を大事にすることが
自分を大事にすることにつながっているんだと
思いますね。





ていねいに暮らしたい人の、「一生使える」器選び (講談社+α文庫)


2015年03月14日 読書 トラックバック:0 コメント:0

槿花一日・むくげの花

槿花一日・むくげの花
中川清司 神代杉花手桶


特別警戒の大きな台風が去って夜が明け
庭には、木槿(むくげ)の花がたくさん落ちていました。


  槿 花 一 日 自 為 栄
  きんかいちじつ おのずから栄を為す


もともと木槿の花は一日で散る花。
たった一日でも「栄華」です。

昨日は、嵐の中で咲いて、散っていったのでしょうか。

山本兼一の小説「利休にたずねよ」のなかでは
利休の若い頃の、悲恋の思い出の花。
嵐のように過ぎた一日の中で、象徴的に咲いていたのが
木槿でした。
その完成されない恋愛のような美しさが
” 侘び・寂び ” の美意識とつながっている。。
作者は、たぶんそういう説なんだと思います。

たしかに、侘びて、寂びていても、枯れているわけではなく
利休の狂気ともいえる美学には
”艶” が、いきいきと感じられるのです。

それにしても木槿の花は、暑い季節に咲いて
儚いほどに美しい。。


蛇足ですが・・ウチの木槿は八重です。
いつの頃からか、突然変異?で八重になっていました。

2014年07月11日 読書 トラックバック:0 コメント:0

小説「悪人」

小説「悪人」


暑すぎて何もできず、何の気なしに手に取って読み始めた小説に
ぐいぐいと引き込まれてしまった。

吉田修一は今まで読んだことがない作家。

そういえばこの小説、映画化されて何か賞を獲った?
....のではなかったかな....とか思いながら読んでいく。


主人公は殺人犯で、殺人は当然「悪」であり
罪を犯した者は罪人なのは間違いないのだけど
ならば、法に触れない罪をおこなって笑っている者は
悪人ではないのか。
まるで勝者のように。

地味に、ひたむきに生きてきた登場人物たちが
追いつめられて吐く、言葉のひとつひとつが重くて
考えさせられることが多く、切ない。

読み終わったあとも、いろいろな言葉がよみがえってきて
あれはどういう意味だったのかなぁ....なんて
ため息をついてしまう。

あぁ、久しぶりにこういう小説を読んだなぁ。。

作者が長崎出身だそうで、
登場人物たちが話す九州の言葉が
「悪人」というタイトルに反して
善良で愛しい人々に感じさせる。

また吉田修一の作品を読んでみようかな。
でもあまり重い内容の話しは、
読了感も重いからなぁ。。。

この「悪人」は朝日新聞の連載小説だったようで
連載中は新聞の購読数がずいぶん伸びた、というのも
わかる気がする。....という感じです。


大事な人がいて、切なくなりたくなったら.....
おすすめです。


2013年08月27日 読書 トラックバック:0 コメント:0

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