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雲鶴文湯呑/アンジュと頭獅王

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橋本薫 雲鶴文湯呑 紅梅小皿 象彦 梅文丸盆


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

お正月も4日になると日常感が戻ってきて
揚げ銀杏と、濃いめの緑茶でひと段落。
湯呑はお正月にふさわしい吉祥文様を。
鶴は瑞鳥、海老は長寿、魚は繁栄
雲は瑞雲などなど、良い兆し満載で
是非あやかりたいから。

さて、読みたかった本をゆっくり…と思ったら
一気に読んでしまったのは、こちら

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吉田修一の「アンジュと頭獅王」
装画も素敵でしょう。

子供の頃に読んだ「安寿と厨子王」は
“人買い”とかが怖くて
物語の結末を覚えていない。

そのあんじゅとずしおうが
「アンジュと頭獅王」になって
本当に私の子供の頃から時空を超え
令和の今にやってきた!っていう感じ。
私は千年も生きてないけど(笑)
あの怖い物語が、スッキリする結末になっていて
良かった〜。

読み終えると、ヒグチユウコさんの装画の意味が
なるほど!って、わかる。

吉田修一は、好きな作家。
上手いなぁ、と思った。


今年は災害とか無く
良い一年になりますように。。

2020年01月04日 読書 トラックバック:0 コメント:0

赤絵の季節

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橋本薫 赤絵唐子馬上盃  椿文ぐい呑 木の葉形小皿

師走も半ばを過ぎて、いよいよ年末感に追い立てられます。
いつものことなのに、まったく。。。

橋本薫さんの温かい赤絵です。
これからの季節にちょうど良い温度。
おなじみの唐子はちょっと高さのある馬上盃。高杯とも呼ばれます。
「馬上盃」の名前の由来は、
武士などが馬に跨がったまま、鞍の上で茶やお酒を飲むときに
高台の部分に高さがあると持ちやすいから。
今の生活では、テーブルの上でフラットになりがちな器たちの中に
高低差をつけると変化が出て、アクセントになります。
ぐい呑や盃はお酒はもちろん、小付として使うとお洒落ですね。
お正月には黒豆やなますなど・・

木の葉形の小皿は今回の新作です。

色合いが優しくて、特に秋冬の乾いた空気に似合いそうです。

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あれ?なんかミノムシかな?
橋本さんの遊び心ですね。

柚子のお菓子などに使いたいな。
そう、もうじき冬至ですね。


2019年12月14日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

藤本能道 展 / 智 美術館へ

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晩秋の日、虎ノ門にある 菊池寛実記念 智 美術館へ
「生誕100年、生命を描いた陶芸家 藤本能道」の
展覧会へ行ってきました。

人間国宝 藤本能道 氏は、私の好きな作家のひとりである
小山弘治さんの芸大時代の師でもあったのですが
まとめて多くの作品を見たことが無かったこともあり
氏が1992年に亡くなられたあと
この智 美術館で回顧展があった時に見逃していたので
今度こそは、と思って行きました。

そこで、氏が富本憲吉さんに師事されたことなど
今まで知らなかった事も知りました。
そういえば初期の作品は、絵柄や色使いが
富本憲吉さんに似ているし
小山弘治さんの作品も、構図などが藤本氏の作品に
そっくりな時期があって
そこからどう、自分ならではの作品に
していかれるかが、とても難しいんだな、と
感じます。
ずっと先生そっくりな作品、というわけには
いかないですから。

藤本氏の作品は、自然の情景を美しい構図で
純白の磁器の上に表現されたもので
余白の効果が生き生きとしていて
息を呑むような妖しさも感じさせられます。


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その白、白磁の地肌に、透明釉なんだと思っていましたが
行ってみて知ったのは
草白釉、雪白釉、霜白釉と釉薬がかけられている事です。
上にくる色絵に合わせて
下地の白も微妙に変えられていたんですね。
これは驚き。さすが、と思いました。

やはりグレードの高い作品を
たくさん見ることは
本当に大事です。

良い一日でした。

12月1日までです。
智 美術館 HP は https://www.musee-tomo.or.jp/exhibition/


2019年11月16日 色絵 トラックバック:0 コメント:0

紫色のスープ!

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九谷青窯 白磁鎬 碗


ご近所からいただいた加賀野菜の金時ソウと
細長いカボチャ(名前聞いたけど忘れて分からず)

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金時ソウは葉の裏が紫でアントシアニンが豊富だそうです。
早速おひたしに。

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作者不明 絵唐津向付


食感は、ツルムラサキほどではないですが
葉に少しヌメッとした粘りがあり
茎の部分がシャキッとしていて美味しいです。
鰹節と白ごまをかけていただきました。

茹でたお湯がすごい紫色になったので
きっと栄養はここにあるんじゃないかと思い
茹で汁を捨てずに、とりあえず冷蔵庫にある野菜で
白菜、舞茸、さつまいも、それにベーコンも少し入れて
コンソメと顆粒のカツオ出汁も足してスープにしてみました。

味は紫色の影響も特に無いようで
ベーコンから出た旨味とそれぞれの野菜の甘さがある
優しい味の初冬のスープです。
あまり強い味じゃなく、こういう感じの優しい味が好きですね。
きっとお汁にスゴイ栄養があるゾ!という感じでいただきました。



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中尾郁夫 赤絵 花蝶文小付


カボチャは煮物に。
上のほうには種がまったく無く、下のほうに種がある
不思議な構造になっていました。
なんという名前の南瓜だろう・・
味は三浦カボチャみたいにポクポクではなく
ねっとりしているものでした。
ポクポクは好きだけど、ねっとりの南瓜も
美味しいな。

南瓜は鼻や喉の粘膜を強くしてくれるそうです。
だから冬至までにたくさん食べて
寒くなっても風邪を引かないようにしたいですね。

あぁ、とうとう冬がやって来るんですね。。


2019年11月04日 生活 トラックバック:0 コメント:0

サントリー美術館美術館 「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」展へ

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六本木ミッドタウンにあるサントリー美術館で
「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」美濃の茶陶 展を
観てきました。桃山時代の名品です。

後世、瀬戸と呼ばれていた焼きものも
実際には美濃焼です。
瀬戸は愛知県、美濃は岐阜県。
山のあちら側とこちら側、みたいに
近いけど正確に言えば、土も違うので
山中に埋もれた窯跡の発掘調査が進んだ現代では
黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部は
美濃地方にある窯で焼かれた "美濃の陶器"のことです。

それにしても名品揃いのとても濃厚な内容でした。
三井記念美術館より 国宝の志野茶碗「卯の花墻」
五島美術館より 重要文化財の鼠志野茶碗「峯紅葉」
根津美術館より 同じく重文 鼠志野茶碗「山の端」
他にも湯木美術館、藤田美術館、愛知県立陶磁美術館
MIHO MUSEUMなど・・・
なかなかこれだけの名品が集合する機会はないでしょう。
とても贅沢な時間でした。

昭和の陶工として荒川豊蔵さんと加藤唐九郎さんの作品が
こちらもたっぷりと展示されていて
唐九郎さんの作品、これだけまとめて観たことがなかったけど
やはり、緊張感があって凄いです。
いつか唐九郎陶芸記念館、行こう! と思いました。

16世紀〜17世紀の桃山時代は武将達の時代で
この時代に数多くの名品が生まれたのには
「茶の湯」に使う茶陶が多く求められたからです。
茶室は武将達のコミュニケーションの場で、密室でもあったため
「名品を手に入れたので、お茶を一服」と言いながら
密談なども多かったと思います。
珍しいもの、美しいものを所有することはステイタスで
一品で城や領地に替えられたりするほどの力、価値があり
どの家でも大切にして伝えてきたため
今の世に残されているほとんどが○○家伝来(所有)というように
代々の所有者がわかっている“伝世品” です。

そして江戸時代、徳川政権になって世の中が安定してくると
茶室は薄暗い密室から明るい社交の場となって
華やかになっていくのです。

そうそう、最近あまり陶芸の特集がなかった芸術新潮も
10月号で九州のやきものを特集しています。
表紙を見ただけでドキッとして、即買いでした。
唐津、伊万里などです。
現代の作家も紹介されていて、是非おすすめです。
右サイドバーの本棚にリンク貼っておきました。

サントリー美術館は11月10日(日)までです。
HPは こちら
↑100円割引のクーポンもありますよ。


2019年10月11日 黄瀬戸・織部 トラックバック:0 コメント:0

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