
橋本薫 色絵ミモザ カップ&ソーサー
ポンポンしたミモザの花が可愛らしい
カップ&ソーサー
ミモザの花期は春。
2月頃 春を届けるように咲き始め
4月頃まで咲いてくれます。
花言葉は、優雅、友情・・ですって!
なるほど、黄色い花がたわわに実るように咲く姿は
まるで女学校のお嬢さんたちが
集っておしゃべりしているみたいだからかな。
そう、ミモザって、若いお嬢さんたちの雰囲気
有りますよね。。
それも、ミッション系の。。
花の黄と葉の緑の二色で描かれていて
この配色は、作者のセンスですね。
余白も絶妙で美しい。
九谷の色絵は、黒で骨線や輪郭を描き
その上から色をのせていきます。
たくさんあるミモザの花、ひとつひとつの点々が
細かく黒で表されていて
それはそれは緻密な作業。
これは大変だわ・・ってため息が出ます。
作者のイメージがあって
それを表現して形にできるという事には
敬意を感じます。
とか、思いながら
今日もコーヒーを淹れ
マフィンをおやつに
のんびりしてしまうのでした。
あぁ、いち日があっという間だわ。。
*悠々工芸
色絵ミモザ カップ&ソーサー
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2023年05月20日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

北野敏一さんのうつわの高台内には
時々、釉薬(うわぐすり)が掛かっていない部分があります。
もちろん使用するには何も問題は無いのですが
どうしてしっかり釉薬を掛けないの?と
思う方もいらっしゃるでしょう。
北野さんは、中国 明時代の古染付に倣って(意匠をお手本にして)
作陶されている作家さんです。
明の時代は、日本でいうと信長、秀吉、家康・・くらいの頃です。
古染付は民窯(民間の窯)で造られたうつわで
皇帝が使う官窯のものとは違い
遊びごころの多い、ざっくりとした絵付、形、焼き具合で
ラフな感じで楽しいうつわです。
日本ではちょうど茶の湯が盛んになってきた頃で
茶人はその遊びごころやラフな感じを好んで
中国に注文して輸入し、珍重していました。
そのため、現代でも日本には多く古染付が現存していて
大変多くのファンがいます。
つまり元々日本人好みなのです。
その古染付の中には、高台内に釉薬の掛け残しが見られるものも
いくつか存在していて
北野さんも、古染付への憧れからくる
作者の遊びごころ、というところでしょうか、
高台内の銘(作者のサイン)の部分に
掛け残しをつくることがあります。
釉薬は、バケツや桶の中に入れた釉薬の中にどっぷりと漬けたり
柄杓のようなもので流し掛けたりするのですが
厳密に言えば、わざわざ作るというのでは無く
偶然に掛け残しが出来たとしても良しとしているのです。
染付は、素地の上に呉須で描いて
透明釉を掛けて焼くと、青く発色します。
透明釉が掛かっていない部分は
呉須は、焼くと黒く発色します。
素地の、釉薬が掛かっていない部分は
白くても光沢は無く、素地のままなので
ザラつきがありますが
その違いを “偶然の景色” として
是非お楽しみください。
ちなみに、古染付は民間の窯の
名も無き陶工たちの手によるものなので
作者の銘や、誰が造ったかのサインのようなものは
無いのが普通です。
「大明成化年製」のように、時代が書かれたものもありますが
その頃の流行として書かれた場合もあるので
必ずしも正確かどうかは不明です。
いかがでしょう。。
北野さんのうつわは、何故、高台内に釉の掛け残しが
あるのか・・・
疑問に感じるかたの解決につながったら良いなと思い
記事を書きました。
どうぞ、美しい発色の染付
楽しんでお使いください。
*悠々工芸TOP
*悠々工芸 北野敏一さんの染付
2023年04月20日 九谷 トラックバック:0 コメント:0

橋本薫 色絵ふきのとう豆皿
九谷の橋本さんから届いた
早春の豆皿。
何かと便利な9cm(3寸)の小皿です。
マリービスケットよりひとまわり大きいくらいの大きさ。

春ですね。
色合いが九谷らしくて
グリーンと紫、花は黄色で可愛らしい。。。
これだけでも充分良いのですが
縁に1周、赤のラインをすうっと入れたことで
キュッと全体が引き締まって見えます。
そこが、”センス” なんですね。
簡単なようで、簡単ではない発想。
さすがです。
ふきのとうは、2月頃地面から顔を出して
春が来ていることを教えてくれる
春の使者です。
だから、寒くて下を向いて歩いている時に見つけると
本当に嬉しい。
採ってきて天ぷらにしたり
湯がいて味噌汁に入れたりすると
ほろ苦さが、寒さに耐えてきた体に
美味しく感じます。
天ぷらはそのまま揚げて
ふき味噌や味噌汁などは必ず茹でこぼして
水溶性のアクを抜きます。
このアクには毒性があるのですが
高温に弱く、水にも溶けるので
揚げたり、茹でこぼせば大丈夫です。
5月の筍の後くらいにたくさん出てくるふきの茎と葉は
このふきのとうの花とは別に出てくるので
花を伸ばしてもふきの葉にはなりません。
花が終わった頃に花の隣の地面から生えてくるんです。
不思議な植物ね。
なぜそうする必要があったのか。。
その茎をまたアク抜きして
佃煮みたいに甘塩っぱく煮ておくと
ほんの少しお酢も入れます。隠し味ね。
それはそれはご飯のお供に美味しいです。
たくさん出来るので冷凍しておきます。
そんなお供を豆皿に載せてご飯食べるの
楽しみです。
豆皿は、ちょっと一口添えたいものなど
何かと出番が多いし、収納率も良いのです。
今回五枚造られたのですが
焼き上がり後に一枚傷があったため
四枚ということになりました。
なかなか上手くいかないモノですね。
だから、いいのか。。
悠々工芸でご覧ください。
https://yuyukogei.com/?pid=173705655
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2023年04月06日 九谷 トラックバック:0 コメント:0
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